美女と野獣/オタクの恋のものがたり

美女と野獣

美女と野獣Beauty and the Beast/監督:ビル・コンドン/2017年/アメリカ


居場所のないオタクには本当におすすめです。


新宿ピカデリー シアター1 I-20で鑑賞。

あらすじ:美女が野獣のお城に囚われます。

キャスト
  • エマ・ワトソン
  • ダン・スティーブンス
  • ルーク・エヴァンス
  • ケヴィン・クライン
  • ジョシュ・ギャッド

ネタバレしています。ネタバレの前には注意書きをしています。

おすすめ
ポイント
お話はみんなが知っているものなので安心して見られる上にサービス精神旺盛で最高です。
事前に出ていた野獣のルックスが人間っぽすぎて気になってしまい、スルーか?とも思っていたが、ビル・コンドン監督作なのとイアン・マッケランが出ているので見た。そうしたらこれは大変良かった。


ベルは女にしては珍しく本が好きで、そのため狭い村の中で変わり者として扱われている。野獣は魔法で城に閉じ込められ、薔薇の花弁が散ってしまったら元には戻れない。

ストーリーはみんなが当然のように知っているものなので、ネタバレもなにもない。となると、どんな要素を足すかが重要になってくる。尺は130分あり、やや長いのだが、オープニングからエンドロールまでお歌がたっぷりの飽きさせないつくりで、サラッと見ようと思えばそう出来るし、きめ細やかな演出に感嘆するのもいいし。ユアン・マクレガーが出てることを知らなかったから、ラストでビックリした(ネタバレか?

※以下ネタバレを含みます。

野獣もベルも急激にデレる、唐突とも思えるが、きっかけはあるのでおかしくはない。
オタクの恋、というのは、ベルも野獣も本が好きだからだ。ベルは村で数少ない本を借りて読んでいる。野獣はもともと高度な教育を受けていたため、やはり本が好きだ。彼は「『ロミオとジュリエット』が好き」と言うベルを少しだけバカにするのだが、そのあとラブロマンスを読んだりしていて、ベルの趣味に寄せようとしているところがかわいらしい。もしくは、恋の予感からラブロマンスを選んだか。ともかく、自分の外見や境遇、他人からの視線を気にしているオタクが、自分と同じ趣味の人と出会って恋に落ちるというのは、ああ、なんてうらやましいことなのだ!と、軽くつらくなったりもした。

これも事前に出ていた、ル・フゥ(ジョシュ・ギャッド)のゲイ設定については、言われないとわからない程度に抑えられていたが、深読みをすればいくらでもできる感じになっている。ガストンに恋をし、それを自分で気づいていないのか隠しているのかおおっぴらに表に出すことはない。あくまでも親友としての描き方だ。しかし、ラストで彼は新しく愛する人を見つけたと示唆される。ビル・コンドン監督もイアン・マッケランもゲイで、彼らの間で何かル・フゥの件について話し合いが行われたのかどうかは知る由もないが、ディズニー映画初の公式ゲイ設定、というのを、からかう目線ではもちろんなく、深刻でもなく、描いたことは歴史に残ると言っても過言ではない。

さて、アニメ版を見て思っていた「野獣は王子様に戻るよりも野獣のままのほうがかわいいよね……」問題については、ベルがラストで王子様に対し「ヒゲ生やしたら?」と言うので、納得!となった。やっぱりベルも野獣のときの方が良かったと思っているのかもね、などと思ったりした。いや、テーマとしては反することなので私の思い込みであるのだが……。

photo
美女と野獣 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 2017-04-05

by G-Tools , 2017/04/21

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