アタック・ザ・ブロックAttack the Block/監督:ジョー・コーニッシュボン/2011年/イギリス
団地の悪ガキVS毛むくじゃらエイリアン!
最近とんと見かけなくなったように思うジュブナイル映画、お子さん主人公のアドベンチャー映画、あのかんじがね、すごいある映画でした。そのわりに、主人公モーゼズ(ジョン・ボヤーガ)以外のこどもキャラがちょっと弱いかな? とも思います。まあそりゃ「グーニーズ」みたいにはなかなかならないよね。でもがんばってるよ! がんばったよ!
あらすじ:エイリアンが襲ってきたので団地を守ります。
貧しい公共団地に住む少年ギャングたちは、よなよな人を襲ったりしていた。そんなある日、空からもじゃもじゃのエイリアンが降ってきて…。
※ネタバレはありません。
- おすすめ
ポイント - ほとんど団地から出ないこぢんまり感が良いです。
わるぶったおこさんががんばっててかわいいよ。
武器として準備するものが花火だったり、移動手段が自転車だったり、っていうところがすごく子供らしい、いっぽうで、彼らの犯す犯罪は悪ガキと言うにはやっていることがあまりにも悪質だし、あともどりできない大人への第一歩を踏み出しているような面もある。それは成長というよりドロップアウトの一歩で、貧しさのために抗いがたい道なのだとしてもなんとなく不憫にも思えてしまうのです。
そんな彼らががんばるからかわいらしくてねー。コミック柄のベッドカバーを使ってるような、お子さんがですよ。彼にとって団地を守ることは世界を守ることなんだものなあ。
きっと彼はあのベッドカバーに描かれたヒーローキャラクターがとっても好きでさ、憧れたりしてたんじゃないのかなあって思って。ヒーローになれるような、かっこつけられるような、何かのために戦えるような局面を、待っていたのかなあとも思うのよね。
それから、もじゃもじゃエイリアンのデザインがよかったなと思って。真っ黒いところに歯だけ光っているの。実はわりと弱い(というかそんなにびっくりするくらい強いわけではない)ところも、物語のスケールに合っていていいですね。
というわけで、おこさんのわちゃわちゃ感とか、ちょいちょいグロいところとか(もっとグロくても良かったよー)良かったです。ニック・フロストはしょーもなかった(褒めています)。なんせわたしはあの、ベッドカバーの1カットでグッときちゃって、もう全部OKみたいなかんじよ。